StarCityGamesより。
コンボプレイヤーの頭の中その2(完結編)。前回の記事の続きです。

先日の翻訳の直後になんと続編が。
熱いうちに訳せ、ということで雨に降り込められているうちに翻訳。

これを8回戦以上やる人は本当に尊敬します。


※追記(2012/11/18)
元記事のコメント欄より。Carsten Kotterのコメント。
「トーナメントはフィクションだけど、このゲーム自体はフィクションじゃないよ。もし実際に大きなトーナメントでトップ8を賭けてプレイしていたら、僕は間違いなくこんな記事を書くのに十分なメモは取れないだろうね。それでも楽しんでくれたら嬉しいよ。」


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Eternal Europe - Concluding The Storm Experience
By Carsten Kotter
11/16/2012

http://www.starcitygames.com/magic/legacy/25212-Eternal-Europe-Concluding-The-Storm-Experience.html

前回の記事はたくさんの読者が楽しんでくれたみたいだ。記事では、カナディアンスレッショルド(RUGデルバーとも言うね)と大きなトーナメントのトップ8を賭けて戦うマッチの第1ゲームでCabal ANT(やっぱりANTという名前は違うんだけど、よく知られた名前ではあるから使わざるを得ないね)を使っているときの思考過程を僕の目線でなぞった。

物語を終わらせずに放っておくのはフェアじゃないと思うし、多くの読者からマッチを最後まで書いて欲しいと言われたから、今日はそれをやろう。

前置きは十分だ、物語に戻ろう!


レディ

ヨーロッパの奥地のどこかで開かれている大きなトーナメントのスイス最終ラウンド、僕はトップ8を賭けてプレイしている。ギリギリの勝負だったゲーム1は鍵となるリチュアルをブレストで引き込んで僕が取った。

タフなゲームが始まる。相手が悪いカードを抜き準備を整えたゲームが。
サイドボードの時間だ。
彼の変化に対抗するためのこちらの装備がこれだ:


Cabal ANT
Featured by Carsten Kotter on 2012-11-04 (Legacy)

Maindeck:
1 Tendrils of Agony
1 Ad Nauseam
1 Grim Tutor
4 Infernal Tutor
1 Past in Flames
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Gitaxian Probe
2 Preordain

3 Cabal Therapy
4 Duress

4 Dark Ritual
4 Cabal Ritual
4 Lion’s Eye Diamond
4 Lotus Petal

2 Island
1 Swamp
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
4 Misty Rainforest
4 Polluted Delta

Sideboard:
4 Xantid Swarm
3 Dread of Night
3 Abrupt Decay
3 Chain of Vapor
1 Bayou
1 Tropical Island


ステディ

RUGに対しては明確なサイドプランがある。PreordainとGitaxian Probeを抜き、土地2枚とXantid Swarm4枚を入れる。

ダブルチェックをしよう。どうしてこの選択をしたのか考える。
彼はおそらくコンボ対策を入れるために火力をいくつか抜くだろう。それでSwarmが生き残ればほぼ常に有利なゲームになる。たとえSwarmでアタックできなくても、必要なときにCabal Therapyをフラッシュバックできるのは素晴らしく良い。
Swarmのためには明らかに緑マナが必要なうえ、彼のマナ縛りに対抗するために追加のマナソースを入れられるのはさらに嬉しい。

うん、やはり堅実だ。

サイドアウトについても同じように考える。
僕は前にキャントリップがブレストとポンダーだけのデッキを使っていた。定業を落とすのは問題ない。
Probeも同じだ。情報収集のためにこれを残すのは大好きだが、それ以外のことの方がもっと重要だ。
やはり正しいだろう。これでいこう。

残念なのは信頼しているEmpty the Warrensを今回は家に置いてきてしまったことだ。Ad Nauseamを大量のゴブリンと入れ替えるのが好きなんだが。

この小さな疑念も今は過ぎてしまったことだ。入れるべき赤いカードはない。
戦いを始めよう。


ゴー!

リフル。ディール。リフル。相手に渡す。

「先攻やらせてくれない?」当然彼は却下する。

シャッフルしてカット。相手に返す。

7枚数える。

彼は秒でキープ。いいハンドみたいだな。

僕は拾い上げる:

Brainstorm ― いいぞ。
Brainstorm ― さらにいいぞ。
Xantid Swarm ― うん、働き者だ。
Duress ― 最高。土地を頼む。
Polluted Delta ― 注文通りだね。
Dark Ritual ― よし、もう1枚土地があれば素晴らしいハンドだ。
Island ― 行くっきゃない!

「キープ。」

彼はトロピを出してデルバー。ほら、いいハンドだ。

そしてエンド。

僕はLion’s Eye Diamondをドロー。かなりいいね。

デイズケアのためにXantidは待とう。Stifleをケアするか?それともブレストの威力を最大化するか?
もみ消されるリスクは受け入れよう。それでもデルバーがStifleをめくったときに心変わりできるようにフェッチは出しておく。

Polluted Deltaをプレイして、「エンド。」

彼はアンタップして、デルバーの誘発にスタックでブレスト――オーケー、ひっくり返してきたな――そしてPonderを公開。

デルバーで3点アタックして(残り17)、もう1枚のトロピを出してポンダー。
0マナカウンターを持っているか、あるいは1ターン目デルバーの力でそのまま行こうとしているようだ。彼がStifleを持っていないのは明らかだな。
彼はシャッフルし――よしよし――そしてエンド。

僕はVolcanic Islandをドロー。
よし、マナは良いな。ブレストを撃ち、どこまで行けそうか見てみよう。

島をプレイ。タップして、「ブレスト。」彼は一瞬考えて、そして解決する。
デイズでフェッチを切らせるかどうかを考えてたのか?

引いたのは:

Ponder
Cabal Therapy
Underground Sea

オーケー、4マナ出るターンまで待つべきだ。勝利手段を見つけるのにキャントリップが必要で、彼の手札に対処するためにデュレスもセラピーも撃ちたい。今フェッチを切る必要はないと思う。次のターンにまずデュレスを撃ってハンドをコントロールすべきだ。
LEDで既に赤マナは出るからボルカは絶対必要というわけじゃない。ボルカの上にセラピーを置いておこう。もし強制的にシャッフルさせられても、Swarmとデュレスで行けるだろう。

Volcanic Island、Cabal Therapyと戻す。「エンド。」

彼はアンタップ、ドローして3点アタック(残り14)。その後Brainstorm。

もみ消しケアのためにレスポンスしてフェッチを切ってもいいか。いや、不毛をくらわない方が大事だ。特にデュレスがある以上、セラピーは欲しい。

「オーケー。」

彼は2枚戻し、Scalding Tarnを出してエンド。

僕はセラピーをドローする。

Underground Seaをプレイし、タップして、「デュレス、対象はそちら。」

彼はFlusterstormをプレイ。あらら、てことはStifleを見つけたな。この状況でFlusterstormに意味があるとすればそれしかない。うーむ、他にも妨害を持ってるんだろうか・・・。

「手札は何枚?」4枚だ。

ともかくStifleは持っている。よし、支払わないでおこう。もし僕が別のスペルを使ったら、彼はDazeで同じことができてしまう。だからそれもしない。
次のターンにボルカを引き、そこからスタートだ。

「支払わない。エンド。」

彼はアンタップしてTarnを切る。ボルカをフェッチしてドロー。3点アタックする(残り11)。
時間がなくなりつつある。

彼がPonderを撃つ。「レスポンスしないよ。」
彼はしばらく考え、結局シャッフルしないことを選んでドロー。不毛を出して僕のアンシーを割る。
これはマズイな。もみ消しをケアしてる場合じゃなかったか。

彼はエンド。僕はボルカをドロー。さてどうする?
キャントリップを撃つことが必要で、見るカードの枚数を最大化したい。彼はDazeを持っているかもしれず、それが刺さってしまうのはマズイ。だからまずボルカを先に出し、ポンダーを撃つ。Stifleのせいでブレストの後にフェッチでシャッフルすることができない。

ボルカをプレイ、島をタップして、「ポンダー。」
僕が見たのは:

Lotus Petal
Bayou
Cabal Ritual

いいね、黒マナだ。あと必要なのはチューターだけになった。既に土地を出してしまったのは残念だな。土地が置ければSwarmをプレイするんだが。
ここはBayouをドローしよう。次のターンに儀式を引き、Stifle指定のセラピーを撃つ。フェッチを切ってリフレッシュした後にブレストで引くものに賭ける。

「並び替えてドロー。エンド。」

彼がアンタップし、ドローする。3点アタック(残り8)してからもう1体のデルバーとMisty Rainforestをプレイ。
これは次のターンに稲妻で死ぬかもな。
彼がエンドする。

僕はCabal Ritualをドロー。
よし、ここで勝ちにいく。チューターが必要だ。できることは何だ?彼が持っているものは?

「何枚持ってる?」彼は3枚を広げる。

オーケー、1枚はStifleで、残りは不明。
2つの選択肢がある。Swarmをブロッカーとして出し、彼がBoltを持っていた場合でももう1ターン生きられるようにする。もしくはここでセラピーを撃ってStifleを落とし、ブレストでチューターを引き込みつつ彼が他に何も持っていないことを祈る。
どちらもあまり良い勝負とは言えないな。

1ターン待つことにした場合、僕は追加で1枚のカードを見られるが、それは彼も同じだ。ここでセラピーを撃ち、彼が何も持っていないことに賭けるべきだと思う。最悪の場合でも、Deltaを切りトロピを持ってきて、とりあえずSwarmをブロッカーとしてキャストすることはできる。

Bayouを出し、タップして、「セラピー、対象はそちら。」彼はすぐに頷く。
「もみ消し。」
彼はDaze、Surgical Extraction、そして既に見えていたStifleを公開し、ディスカードする。

サージカルか、面白い。Past in Flamesはかなり難しくなったな。

ストームは1だ。儀式、儀式、LED、ブレストで5になり、3枚の土地を合わせて10マナが使える。Dazeによって9マナになるが、ストームカウントは増える。

フェッチを切りCabal Ritualを撃つ前にDark Ritualとブレストをプレイしておけば、彼のサージカルはCabal Ritualのスレッショルドを妨害するのには使えない。しかし、こちらはPast in Flamesを使えない。普通にチューター連打で彼を倒すためには、彼のスペルによるストームカウントが喉から手が出るほど欲しい。

彼がサージカルを撃ちたくなるようにしよう。そうすればPast in Flamesルートが解禁されるうえにストームも効果的に増やせる。
彼がCabal Ritualのスレッショルドを妨げるためにサージカルを使うように誘えるか、やってみよう。

「Deltaを切る、残り7。」アンシーを持ってくる。いずれにせよもう不毛はされないだろう。
演技を始めよう。

アンシーをタップ。「Dark Ritual、ストーム2。」解決する。「BBBが浮いてる。」
僕は墓地のカードを数える――ちょうど7枚だ――手札をチェックし、少しだけ顔をしかめる。もう数秒だけ考え、そして言う:

「Cabal Ritual、黒1マナ浮いてて、ストームは3。」

彼は考え、こちらの手札が何枚かたずねる。僕は答える。「2・・・いや、3枚だね。」
さあ来い、Dark Ritualは本当に美味しいターゲットだぞ。

熟考の末、彼はサージカルを撃ち、残り17。
ビンゴ。あとはブレストでチューターを探し当てるだけだ。

彼は僕の墓地からDark Ritualを追放し、こちらのハンドを見て、ライブラリには手を触れず、そして言う。「Dark Ritualはここでドローしたいカードじゃないだろ?」
僕は肩をすくめる。残念ながら、彼は自分が何をしているか理解しているようだ。

僕は島をタップする。「Cabal Ritualが解決する前にブレストをプレイ。ストームは5。黒1マナ浮きだ。」彼は頷く。
引いたのは:

Cabal Ritual
Misty Rainforest
Volcanic Island

くそ、使えない。

2枚の土地を戻してターンを返す。
彼がLightning Boltをめくってデルバーを裏返す――言った通りになってしまった――僕は場を畳んだ。

やっちまった。消極的にプレイしすぎた。あのFlusterstormの後、彼は有効牌を持っていなかった。可能性のある状況でDeltaを切らなかったことで本当に難しくしてしまった。このデッキで安全すぎるプレイはしちゃいけない。

オーケー、これぐらいにしよう。もう終わったことだ。ゲーム3に集中だ。


心を込めてもう一戦

「先攻いただくよ。結局こうなったね。」彼はニッコリ笑う。

僕はサイドボードを確認し、何も変更はなし。彼は既にシャッフルしている。

ワン、ツー、スリー。
リフル。ディール。リフル。

交換してシャッフル。返す。

7枚数える。拾い上げる:

Bayou ― 土地、いいね.
Island ― 基本土地、なおさらいいね.
Dark Ritual ― これは必要.
Misty Rainforest ― 3枚目、これで十分だよ。
Polluted Delta ― ちょっとフラッドだな。とはいえ対RUGで土地はグッドだ。
Past in Flames ― 面白い。役に立つのは間違いないだろう。
Infernal Tutor ― そして追加の道具か。

これは厳しい手札だ。デルバー相手に土地は素晴らしいが4枚はちょっと多い。1枚ある儀式はチューターで2枚に増やせて、Past in Flamesとともに勝利手段にはなるだろう。
妨害も、妨害を探すためのキャントリップもない。こういう手札は嫌いだ。

しかしマナ縛りへの耐性は重要だ。よく考えよう。

このハンドは嫌だが、キープせざるを得ないと思う。ここにある土地は全て彼に対してとても良い。まともな引きなら1ターン目デルバー以外には勝てるはずだ。
オーケー、納得した。

「キープ。」

彼もキープ。

もみ消されるのは心配してない。しかし彼にそれを悟られたくない。島からフェッチと行こう。

島をプレイ。「エンド。」

彼がドローする。トロピを出してエンド。
完璧だ、デルバーはない!

僕はもう1枚のInfernal Tutorをドローする。
絶対に必要なものではない。彼がサージカルを引いていないことを祈ろう。

Misty Rainforestをプレイ。「エンド。」

彼はドローして、考え、不毛をプレイしてからエンド。
ははあ、マナトラブルだな。彼はたぶん今回もStifleか何かマナのかかるカウンターを握っているようだ。ウィルは持っていないだろう。もし持っていたらおそらくキャントリップか何かをキャストしているはずだ。
あるいは、ウィルは複数あるがそれ以外が弱いハンドをキープしたのかもしれないな。後で分かるだろう。

僕はLotus Petalをドロー。これも今必要なものじゃない。少なくともこれで赤マナは手に入れた。Deltaをプレイする前にStifleを誘い出せるかやってみよう。

「Mistyを切る。残り19。」彼は愛想よくStifle。
うまくいった。ここで安全なマナを手に入れる。

Deltaを出す、切って沼を持ってくる。「残り18。」
チューターを撃ってDazeに突っ込む必要はない。2枚のうち1枚を解決させ、リチュアルを手に入れる。彼にサージカルされないことを祈るのみだ。

「エンド。」

彼がアンタップしてドローし、ボルカを出す。
土地にたどり着いたか・・・。

トロピと不毛をタップしてタルモをプレイ。
多少はビートしてくるな。まだ大丈夫だ。

彼がエンドし、僕はXantid Swarmをドロー。
ナイスだ。

まずSwarmを出してチューターを守ろうか、それともはじめに儀式をチューターして彼がBoltをキャントリップで混ぜ込むように仕向けようか?

彼がウィルを持っているか知る必要がある、いや、僕が1ターン待つたびに彼はそれを見つけてしまうかもしれない。
今Swarmを使って僕らがどこにいるのか見てみることにしよう。

Bayouをプレイ、タップして、「Xantid Swarmだ。」彼は椅子の上でのけぞり、Brainstormをキャスト。2枚を戻し、そしてSwarmは解決。
ふむ、ウィルがないか、あるいは既にBoltがあるか。Boltがありませんように。

「エンド。」

彼はアンタップしてドロー、Mistyをプレイして切る(残り19)。Ponderを撃ってシャッフル。
ここまではいいぞ。

タルモで3点アタックし(残り15)、こちらのBayouに不毛。そしてNimble MongooseとDelver of Secretsの2体をプレイしてタップアウト。
よし!Boltはない。

彼はエンドし、僕はBrainstormをドロー。
さあどうする?うん、まずは大事なことからやろう。

「Xantid Swarmでアタック、誘発だ。」これはもちろん成功する。

チューターで2枚目の儀式を手に入れ、ペタルをプレイ、儀式をプレイ、2枚目のチューターをキャストしてさらに儀式をもう1枚手に入れられる・・・だめだ、赤マナがないぞ。ブレストをすぐに手札からなくすこともできないからテンドリルをチューターしてくることもできない。
どんなプランがある?

このターンは儀式を2枚に増やすのにチューターを撃つ。次のターンにSwarmでアタックし、儀式、チューター、儀式2回、ブレスト――ドローステップの1枚とここで引く3枚の中で戻せる2枚があれば良いんだが――そしてPast in Flames、3枚の儀式と勝利のチューターをフラッシュバックだ。

何をされると負ける?
このプランはチューターをサージカルに晒すことになる。彼が生き残る数少ない手段の一つだ。このプランでは彼にSwarmに対処する時間を与えることにもなる。うーむ。

SwarmはBoltで死ぬ。実際はデルバーにブロックされればStifleでも同じことだ。BoltとStifleを合わせて7枚、加えてこれらを探すための大量のキャントリップがある。

「手札は何枚ある?」彼は3枚を見せる。彼の墓地を確認する。5枚ある。

それ以外に6枚のパーマネントが場にあり、合計14枚。デッキには46枚残っていて、キャントリップを考慮しなくてもおよそ1/6の確率で当たりを引くことになる。彼がSwarmを止める確率は約15%。

それじゃあ、今すぐに勝てるか?
ブレストをキャストするしかない。うまくいかないケースは?何か土地を引いた場合、それを使ってチューターを撃ち、次のターンに勝つ準備はできる。マナ加速を引いた場合はそのまま勝つことができる。そうか、土地とマナ加速をどちらも引けない場合以外は今プレイしても失うものはないんじゃないか?
良さそうだ。

島をタップ。「ブレスト。」彼はSwarmを指差す。
引いたのは:

Polluted Delta
Polluted Delta
Cabal Ritual

これは簡単だ。沼、Delta、ペタルに加えて儀式で5マナを使える。チューターでもう1枚のCabal Ritualを持ってきて2枚ともキャスト、Past in Flames、これで勝ちだ。スレッショルドも問題ない。いけるよな?

自分の墓地を確認する。4枚だ。よし、Dark RitualとペタルとDeltaで既に7枚ある。

安全のためにダブルチェックしよう。沼を使ってDark Ritual。Infernal Tutorをキャストしてもう1枚のCabal Ritualを入手、浮きは黒1マナ。ペタルで赤マナ。Deltaを切って2枚のCabal Ritualをキャストするための土地を出し、スレッショルド達成。9マナだ。Past in Flamesをキャスト、儀式全てとチューターを再キャストしてテンドリル。

ブレスト、リチュアル、チューター、Cabal、Cabal、ペタル、PiFで既にストームは7だ。いける。2枚目のチューターは不要で、間違いなく2枚目の土地は要らない。

Polluted DeltaとInfernal Tutorを戻す。

彼は黙っている――神よ私はXantid Swarmを愛する――そして僕は手札を公開する。

「ゲームオーバーかな。」彼が確認のために言う。「そうだね。」

Polluted Deltaをプレイ。

「Lotus Petal、ストームは2。」

沼をタップ。「Dark Ritual、ストーム3。」

「Infernal Tutor、黒1マナ浮き、ストーム4。」チューターの上にCabal Ritualを置く。「問題なければ同時にDeltaも使うよ。残り14だ。」

Cabal Ritualを探しながらDeltaでアンシーも持ってくる。

「ペタルをサクって赤マナ、浮きはBR。」

アンシーをタップ。「Cabal Ritual、赤1マナ浮き、ストーム5。」

「スレッショルドで黒5マナ出る。もう1枚Cabal Ritualをキャスト、ストームは6。浮きマナは黒3赤1から黒8赤1に。」

「Past in Flames、ストーム7、黒5マナが浮いてる。」

「Cabal Ritual、Cabal Ritual、Dark RitualをフラッシュバックしてInfernal Tutor。テンドリルを持ってこようか?」

彼はFlusterstorm、Red Elemental Blast、そしてForce of Willという手札を見せる。
「そっちがSwarmを出した直後にウィルを引いたんだ。」彼は残念そうに笑う。

僕は申し訳なさそうに肩をすくめる。「よくあるよ。Swarmは本当におかしい・・・。」

「間違いないね。」彼がカードを片付ける。

よし!ついにトップ8だ!


トップ8到達

僕がCabal ANTを使って架空のトーナメントでトップ8になる物語はこれでおしまい。

ゲーム2で大失敗しているのは間違いないと思う。このゲームでの進め方やゲーム3でキープしたハンドについて、熟練のストームプレイヤーから意見をもらえたら嬉しいよ。正直に言うとあれがキープすべきハンドかどうか分からない。僕はキャントリップのあるハンドを良いと思いがちなんだけど、だからこそあの手札にトライしてみようと思ったんだ。手札をトップの神様に委ねすぎるのは本当に嫌いなんだよね・・・。

これはどうしたことだろう?僕は筆者だ。僕がみんなに教えるべきで、正しいプレイをみんなに聞くのは変じゃないか?
どうか大目に見てほしい。ストームは難しいんだ。このアーキタイプを使う他のプレイヤーにアドバイスを求めて教えを授かれるのは幸せなことだと思ってる。

さて、今日のレッスンはここまで。
もしこの僕のひとかけらを見てあなたがこのデッキに興味を持ったり、既にストームを使ってみたいと思っているなら、一番いいのはストームデッキをよく知っている人の話を聞き、継続的に議論をして彼らと自分のプレイを比べることだ。ストームに限らないけど、可能なかぎり学ぼうとしてほしい。

テンドリルストームほど深いアーキタイプはなかなかなくて、あらゆるちょっとしたミスが致命的になり得ることがこのデッキを難しくしている。このデッキで勝ちたいなら、常により良くなろうと努める必要がある。ある意味、人生と同じだね!

この完結編をみんなが楽しんでくれますように。
次回はまた日常に戻るつもりだよ。それじゃあまた今度:嵐(storm)を乗り切ろう!

Carsten Kotter


※訳注:話の流れには影響しませんが、原文で一箇所浮きマナが間違っていると思われるところを修正しています(原文:BBBBBBR、訳文:黒8赤1)。

コメント

たか坊主
2012年11月19日3:37

堪能しました。翻訳に感謝!

アッツー
2012年11月19日22:20

まさかこんなに早く続編が読めるとは!自分だったらどうするかを考えるのが楽しくてまんま同じレシピ組んで回してますw

Radish
2012年11月20日7:46

> たか坊主さん
コメントありがとうございます!読んでいて楽しい記事でした。

> アッツーさん
回したくなりますよねw
ストーム側としても相手にする側としてもいろいろ気付かされる内容でした。

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