Eternal Centralより。
最近ヨーロッパの大会結果でときどき見かける、全カード4枚ずつ&Dread Returnレスなドレッジの紹介記事。
次はちょっと間が空く予定です。
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It’s a Dredgedy - The Legacy Takeover
by ERIK HEGEMANN
Written on JULY 10, 2012 AT 6:52 PM
http://www.eternal-central.com/?p=2890
こんにちは、そしてようこそみんな!
これは僕の初めての記事だから簡単に自己紹介をさせてもらおうと思う。僕の名前はErik、23歳だ。ドイツ生まれで今も住んでる。
マジックは2000年からプレイしてる。はじめはカジュアルにやってたけど、2004年にダークスティールが刷られたときスタンダードに飛び込み、白ウィニーや親和みたいなアグロデッキをよくプレイしてた。
2005年から約2年間やめてたけど、結局2007年に戻ってきた。このときレガシーを選んだんだ。
いくつかコントロールデッキを試した後、「ドレッジ」と呼ばれているデッキを見つけた。このデッキは当時まだがっつり開発中だった。
未来予知でBridge from BelowとNarcomoebaが刷られたとき、このデッキはとても強いと思った。僕はこのデッキのかなりダメなバージョン――Lion’s Eye DiamondとDeep Analysis以外にHomura, Human Ascendantが入ったやつ――を使って、それでも僕がドレッジを使った初めてのトーナメントでまずまずの結果を出せた。
1年間ドレッジを使って飽き、ロームコントロール型の黒緑デッキのデザインにトライした。「Trisomy 21」という名前のデッキを知ってる人がもしかしたらいるかもしれないね。
このデッキはかなり良かったけど、これを正しく使う準備が僕の側に整っていなかった。僕のスキルはこれを正しく動かせるところまで行っていなくて、まだまだ勉強中だったんだ。
2010年、スウェーデンのイエテボリで開かれたグランプリに参加した。このGPはシールドトーナメントで僕は二日目に残れず、サイドイベントに参加するためのレガシーデッキが必要になった。
親友のTimo Schunemannがドレッジ使ったら?と言って、デッキ(LEDレスのやつ)をまるごと貸してくれてサイドプランも教えてくれた。そして、2年間まったく触れてなかったドレッジを使って、僕は150人超えの大会でトップ16まで行ったんだ。
おもてなしのために、ここでいくつか個人的なことを話そう:
僕はテストプレイが嫌い(息切れしちゃうよ!)で、デッキリストのチューニングが嫌いで、50人未満の小さな大会に出るのが嫌いだ。このままじゃ結局は小さな大会に出て、大会でプレイしながらテストしなきゃならなくなる。
ラッキーなことに、友人たちがデッキをテスト、調整してくれて、サイドプランを僕に授けてくれる。ふつう僕は何も疑問を挟まず、ただそのデッキをプレイする。今のところこれでかなりうまくいってる。
さあ、僕の個人的な背景はこの辺にして、仕事に取り掛かろう。
もう疑いようもなくみんな分かってる通り、これはレガシーとヴィンテージの両方で最も忌み嫌われ、しばしば誤解されているデッキ:ドレッジについての記事だ。
過去
毎年5月、"Bazaar of Moxen" (BoM) という巨大なエターナルのイベントがフランスのアヌシーで開かれる。
2011年はBoMの開かれる週末に新たなるファイレクシアが発売になり、イベントの前には多くの人がMental Misstepがフォーマットに大きな影響を及ぼすだろうと考えていた。Mental Misstepによってあらゆる起爆剤(Careful Study、Putrid Imp、X=0のBreakthroughなど)をカウンターされてしまうドレッジも、ダメージを受けるであろうデッキの中に含まれていた。
でも、どのデッキを使うべきなんだろう?
幸い、仲間たちがドレッジを大規模にテストしていた(Mental Misstep入りマーフォーク相手だけで少なくとも続けて5時間はやってた)。結果はドレッジ良しで、いつものように彼らは僕にデッキリストとサイドプランを授けた。レガシーのメインイベントで、僕は633人のプレイヤーの中で4位に入ることになった。
これが僕の使ったリストだ:
Dredge, by Erik Hegemann - 4th place
Business (45)
3 Ichorid
4 Golgari Grave-Troll
4 Stinkweed Imp
3 Goglari Thug
1 Darkblast
4 Putrid Imp
4 Tireless Tribe
4 Narcomoeba
2 Dread Return
4 Careful Study
4 Cabal Therapy
4 Breakthrough
4 Bridge from Below
Mana Sources (15)
4 City of Brass
4 Gemstone Mine
4 Cephalid Coliseum
3 Tarnished Citadel
Sideboard (15)
1 Elesh Norn, Grand Cenobite
1 Realm Razer
1 Iona, Shield of Emeria
1 Hypnotist
4 Nature’s Claim
4 Ancient Grudge
2 Ray of Revelation
1 Darkblast
初心者のために、ここでデッキの中心となる動きを説明しておこう。
まず、手札を捨てられるカードを使うか、手札を8枚にしてターンエンドに捨てることによって、あなたは発掘持ちのカード(Golgari Grave-Troll、Stinkweed Imp、Golgari Thug、Darkblast)を墓地に落とす。その後あなたがカードを引く場合、発掘メカニズムによってドローを置換して上に名前を挙げたカードを手札に戻し、そして、3~6枚のカードをライブラリから墓地に落とすことができる。このプロセスをできるだけ数多く繰り返す。
さらにこのとき、クリーチャーをタダで場に出すことができる。Narcomoebaは発掘で墓地に落ちたときにそのまま場に出ることができて、基本的に0マナのクリーチャーだ。一方、Ichoridはアップキープの開始時に墓地にいる必要があり、黒のクリーチャーカードを墓地からリムーブすることで戦場に出すことができる。
タダでクリーチャーを出すもう一つの方法がBridge from Belowだ。この素晴らしいカードがあなたの墓地にある時にあなたのトークンでないクリーチャーが死亡した場合、あなたは2/2ゾンビトークンを墓地にあるBridgeの枚数ぶんだけ手に入れる。
Ichoridのターン終了時に死亡する誘発型能力のほかに、あなたのクリーチャーを戦場から墓地に置く方法がある。ちゃんと言うと、Cabal TherapyとDread Returnだ。これらのフラッシュバックコストによって場にいるクリーチャーをサクれて、これでBridge from Below(s)が誘発する。
Cabal Therapyはこのデッキでは本当に輝いていて、ゲームの状況に応じて異なる役割を演じられる。
まず、このカードで対戦相手の手札に何があるか、彼がこの先なにをどんな順でプレイ可能か(と同時に遊んでいるカードも)見ることによって価値ある情報を得られる。
2つ目に、あなたが正しいカードを言い当てて対戦相手のハンドを十分破壊できれば、あなたが小さな生物たちでアタックするあいだ相手の意味のある行動を防いで、しばしばそのまま勝ててしまう。
3つ目に、このカードでトークンでないクリーチャーをサクることによって、(橋の助けで)トークンを生成することができる。
全体としてドレッジはアグロコントロールデッキで、構築によってはコンボ的な勝利手段を持つこともできる(例えばFlame-Kin ZealotやFlayer of the Hateboundを入れているバージョン)。たいていの場合、あなたがこのデッキで目指すのは、たくさんのカードを発掘でできるだけ早く墓地に落とし、大量のトークンを生成して、Cabal Therapyで相手の手札にあるカード(と場に関わるための選択肢)をコントロールすることだ。
ドレッジが真にどういう動きをするのかもっと知りたければ、Richard Feldmanの記事"The Dark Art of Dredge Fu"を読むのがいいと思う。彼のサイドボードのアプローチは好きじゃないけどね。墓地対策対策をサイドに入れる方が普通は簡単に勝てると思うんだ。
現在
闇の隆盛が印刷されて、僕たちは本当に強力なカード、Faithless Lootingを手にした。このカードがスポイルされた後すぐに、うちらのドレッジの黒幕Timo Schunemannが、僕らにとってはもういじるところがなく、たぶん他の多くの人にとってもほんの少ししか変えるところがないであろうリストを思いついた。このデッキはメインの全てのカードを4枚ずつ積んでいるので、僕らはこれを「Quadlaser」と呼んでる。
これがその最新バージョンだ:
LED Quadlaser Dredge, by Erik Hegemann
Business (44)
4 Ichorid
4 Golgari Thug
4 Narcomoeba
4 Stinkweed Imp
4 Golgari Grave-Troll
4 Putrid Imp
4 Faithless Looting
4 Cabal Therapy
4 Breakthrough
4 Careful Study
4 Bridge from Below
Mana Sources (16)
4 Lion’s Eye Diamond
4 Gemstone Mine
4 Cephalid Coliseum
4 City of Brass
Sideboard (15)
4 Leyline of the Void
1 Ancient Grudge
4 Nature’s Claim
3 Ashen Ghoul
2 Tarnished Citadel
1 Undiscovered Paradise
そう、このバージョンと闇の隆盛以前のものとの大きな違いは、Lion’s Eye Diamond、Faithless Lootingが入ったことと、目を引くのはDread Returnがないことだ。
Faithless LootingのおかげでLEDを有益にプレイできるようになった。Faithless Looting以前は、LEDから得られるマナを使うためにDeep Analysisを入れる必要があった。問題はDeep Analysisが単体では何もせず、かなり不安定なことだ。
しかしFaithless Lootingは、フラッシュバックというちょっとしたナイスなボーナス付きのCareful Studyの同型再録みたいなものだ。
Careful Studyはドレッジで常に良かった。8枚入れようじゃないか。4枚ずつ入れるのは間違いなく良いはずだよ。
LEDを入れて得たスピードによって、1ターン目にCabal Therapyで相手のハンドを崩しつつなかなかの量を発掘する爆発的なスタートが可能になった。
このスピードがあればもはやDread Returnは要らない。
このデッキは安定性を第一に組まれていて、だから良いカードを全て4積みし、そこそこのカードは全てゼロ枚にしている。初手にDread Returnがきて、もしそれが別のカードならキープなのにマリガンやむなし、っていうのは本当に最悪だ。
Dread Returnはほんのちょっとだけ勝つのを簡単にしてくれるから、これをすごく好きなプレイヤー達がいるけど、いくつかミスをしていることに気づいていない。
個人的にはDread Returnは不要だと思うけど、このカードを3枚までデッキに入れてFlayer of the Hateboundでコンボフィニッシュしたりするのはあなたの自由だ。でも、このデッキに本当に入れたいとても良いカードを削る必要があるってことは忘れないで。
サイドボーディング
サイドボードも変わった。普通このデッキはサイドボーディングは一切したくないけど、対策されれば対応する必要がある。Snapcaster Mageが印刷されて、一番よく見かける対策はSurgical Extractionだ(特にサージカルは色マナが要らないのであらゆるサイドボードに入りうるからね!)。
この対策カードと戦うためのとても良いアイデアなのが、サイドの3枚の土地とAshen Ghoulたちだ。対戦相手がいくつかキーカードをサージカルしたとき、Ashen Ghoulがまた別のアタッカーになる。
サイド後は、状況がよくないときにスペルをハードキャストするための土地が必要になる。
瞬唱を入れているデッキは普通そんなに速くないからLEDを抜くのがいいね。もっと多くのカードをサイドインする場合は、Ichorid1枚、Breakthrough1枚、Golgari Thug1枚をここに書いた順に抜いていく。
ここでよくあるマッチアップでのサイドプランをいくつか書いておこう。
マーベリック:
マーベリック側の対策はほとんどいつもパーマネントベースなので、通常サイド入れ替えはしない。Cabal Therapyを賢く使ってダメージレースをしよう。
U/W/x 終末:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Breakthrough
+3 lands
+3 Ashen Ghoul
青白終末デッキはとても遅いので、相手に対応するカードを入れるためにLEDを抜き、こちらがスローダウンしても時間は十分にある。
相手がサージカルをIchoridに撃ってくることも予想されるので、Ichorid1枚を抜き、この手の対策と戦うためのサブとしてAshen Ghoulをインする。
カナスレとU/xデルバー:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Breakthrough
+3 lands
+3 Ashen Ghoul
これらは終末デッキよりは速いけど、LEDを抜いても結局こちらにとってかなり良いマッチアップだ。彼らはしばしばこちらの戦略への十分な対策を積んでいない。
ストーム、Doomsday、ベルチャー、Spanish Inquisitionなど:
-1 Ichorid
+1 Ancient Grudge
これらのデッキにはとにかく速いハンドをキープする。
こちらのCabal Therapyを嫌ってプレイするマナアーティファクトを狙って、1枚のAncient Grudgeは便利に使えると思う。彼らがLeyline of the Voidみたいなものををサイドインする場合、必要に応じてNature’s Claimを入れる。
スニークショー:
Leyline of the Voidを入れてきそうなら、こんな風にするのがオススメ:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Golgari Thug
-1 Breakthrough
+4 Nature’s Claim
+3 lands
彼らが対策を持っていなさそうなら速いハンドまでマリガンしてアグロに行こう。力線やRelic of ProgenitusやGrafdigger’s Cageを持っていそうならNature’s Claimで全て対処できる。
リアニ:
このマッチアップでは相手が力線を持っていないことに賭ける。
-1 Ichorid
-1 Golgari Thug
-1 Breakthrough
-1 Putrid Imp
+4 Leyline of the Void.
彼らが力線を持っている場合、またもやNature’s Claimを入れるけど、対策へのリアクションをさせることで彼らはこちらのゲームプランを遅らせられる。多くの場合は、彼らはせいぜい2枚のCoffin Purge程度しか入れていない。
レガシートーナメントでのパフォーマンス
僕がこのデッキをプレイした最初の比較的大きな大会は、2012年4月だった。127名のプレイヤーのうち、トップ8に入った。このとき、今年のアヌシーのBoMで去年のトップ4の地位を守るにはドレッジを使わなければならない、とはっきり悟った。
僕らの「ドレッジカー」に乗った4人全員がBoMのレガシーメインイベントでドレッジをプレイした。この4人はTimo Shunemann、Julian Hecker、Pierre Liebsch、そして僕だ。
ヨーロッパのいろんなトーナメントでこの名前がトップ8に入っているのを知っている人がいるかもしれない。
残念ながら僕らはいいところまで行けなかった。僕は700人超えのメインイベントで125位(6-3-0)、前日の440人超えのサイドイベントで35位(7-3-0)だった。
レガシーイベントで思ったように成功はしなかったけど、まだBoMのヴィンテージメインイベントでもう一度力を証明するチャンスが残っていた。
もうじき載る僕の次の記事では、このデッキをどうやってヴィンテージの今のメタに合わせこんでいくかを議論し、BoMヴィンテージトーナメントでの発掘アドベンチャーの模様をお届けするから、その時までチャンネルはそのまま!
(※訳注:2012年のBoM6ヴィンテージは筆者Erik HegemannがやはりDread Returnレスドレッジを使い、326人中で優勝。)
読んでくれてありがとう。
Erik “The Maggot” Hegemann
最近ヨーロッパの大会結果でときどき見かける、全カード4枚ずつ&Dread Returnレスなドレッジの紹介記事。
次はちょっと間が空く予定です。
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It’s a Dredgedy - The Legacy Takeover
by ERIK HEGEMANN
Written on JULY 10, 2012 AT 6:52 PM
http://www.eternal-central.com/?p=2890
こんにちは、そしてようこそみんな!
これは僕の初めての記事だから簡単に自己紹介をさせてもらおうと思う。僕の名前はErik、23歳だ。ドイツ生まれで今も住んでる。
マジックは2000年からプレイしてる。はじめはカジュアルにやってたけど、2004年にダークスティールが刷られたときスタンダードに飛び込み、白ウィニーや親和みたいなアグロデッキをよくプレイしてた。
2005年から約2年間やめてたけど、結局2007年に戻ってきた。このときレガシーを選んだんだ。
いくつかコントロールデッキを試した後、「ドレッジ」と呼ばれているデッキを見つけた。このデッキは当時まだがっつり開発中だった。
未来予知でBridge from BelowとNarcomoebaが刷られたとき、このデッキはとても強いと思った。僕はこのデッキのかなりダメなバージョン――Lion’s Eye DiamondとDeep Analysis以外にHomura, Human Ascendantが入ったやつ――を使って、それでも僕がドレッジを使った初めてのトーナメントでまずまずの結果を出せた。
1年間ドレッジを使って飽き、ロームコントロール型の黒緑デッキのデザインにトライした。「Trisomy 21」という名前のデッキを知ってる人がもしかしたらいるかもしれないね。
このデッキはかなり良かったけど、これを正しく使う準備が僕の側に整っていなかった。僕のスキルはこれを正しく動かせるところまで行っていなくて、まだまだ勉強中だったんだ。
2010年、スウェーデンのイエテボリで開かれたグランプリに参加した。このGPはシールドトーナメントで僕は二日目に残れず、サイドイベントに参加するためのレガシーデッキが必要になった。
親友のTimo Schunemannがドレッジ使ったら?と言って、デッキ(LEDレスのやつ)をまるごと貸してくれてサイドプランも教えてくれた。そして、2年間まったく触れてなかったドレッジを使って、僕は150人超えの大会でトップ16まで行ったんだ。
おもてなしのために、ここでいくつか個人的なことを話そう:
僕はテストプレイが嫌い(息切れしちゃうよ!)で、デッキリストのチューニングが嫌いで、50人未満の小さな大会に出るのが嫌いだ。このままじゃ結局は小さな大会に出て、大会でプレイしながらテストしなきゃならなくなる。
ラッキーなことに、友人たちがデッキをテスト、調整してくれて、サイドプランを僕に授けてくれる。ふつう僕は何も疑問を挟まず、ただそのデッキをプレイする。今のところこれでかなりうまくいってる。
さあ、僕の個人的な背景はこの辺にして、仕事に取り掛かろう。
もう疑いようもなくみんな分かってる通り、これはレガシーとヴィンテージの両方で最も忌み嫌われ、しばしば誤解されているデッキ:ドレッジについての記事だ。
過去
毎年5月、"Bazaar of Moxen" (BoM) という巨大なエターナルのイベントがフランスのアヌシーで開かれる。
2011年はBoMの開かれる週末に新たなるファイレクシアが発売になり、イベントの前には多くの人がMental Misstepがフォーマットに大きな影響を及ぼすだろうと考えていた。Mental Misstepによってあらゆる起爆剤(Careful Study、Putrid Imp、X=0のBreakthroughなど)をカウンターされてしまうドレッジも、ダメージを受けるであろうデッキの中に含まれていた。
でも、どのデッキを使うべきなんだろう?
幸い、仲間たちがドレッジを大規模にテストしていた(Mental Misstep入りマーフォーク相手だけで少なくとも続けて5時間はやってた)。結果はドレッジ良しで、いつものように彼らは僕にデッキリストとサイドプランを授けた。レガシーのメインイベントで、僕は633人のプレイヤーの中で4位に入ることになった。
これが僕の使ったリストだ:
Dredge, by Erik Hegemann - 4th place
Business (45)
3 Ichorid
4 Golgari Grave-Troll
4 Stinkweed Imp
3 Goglari Thug
1 Darkblast
4 Putrid Imp
4 Tireless Tribe
4 Narcomoeba
2 Dread Return
4 Careful Study
4 Cabal Therapy
4 Breakthrough
4 Bridge from Below
Mana Sources (15)
4 City of Brass
4 Gemstone Mine
4 Cephalid Coliseum
3 Tarnished Citadel
Sideboard (15)
1 Elesh Norn, Grand Cenobite
1 Realm Razer
1 Iona, Shield of Emeria
1 Hypnotist
4 Nature’s Claim
4 Ancient Grudge
2 Ray of Revelation
1 Darkblast
初心者のために、ここでデッキの中心となる動きを説明しておこう。
まず、手札を捨てられるカードを使うか、手札を8枚にしてターンエンドに捨てることによって、あなたは発掘持ちのカード(Golgari Grave-Troll、Stinkweed Imp、Golgari Thug、Darkblast)を墓地に落とす。その後あなたがカードを引く場合、発掘メカニズムによってドローを置換して上に名前を挙げたカードを手札に戻し、そして、3~6枚のカードをライブラリから墓地に落とすことができる。このプロセスをできるだけ数多く繰り返す。
さらにこのとき、クリーチャーをタダで場に出すことができる。Narcomoebaは発掘で墓地に落ちたときにそのまま場に出ることができて、基本的に0マナのクリーチャーだ。一方、Ichoridはアップキープの開始時に墓地にいる必要があり、黒のクリーチャーカードを墓地からリムーブすることで戦場に出すことができる。
タダでクリーチャーを出すもう一つの方法がBridge from Belowだ。この素晴らしいカードがあなたの墓地にある時にあなたのトークンでないクリーチャーが死亡した場合、あなたは2/2ゾンビトークンを墓地にあるBridgeの枚数ぶんだけ手に入れる。
Ichoridのターン終了時に死亡する誘発型能力のほかに、あなたのクリーチャーを戦場から墓地に置く方法がある。ちゃんと言うと、Cabal TherapyとDread Returnだ。これらのフラッシュバックコストによって場にいるクリーチャーをサクれて、これでBridge from Below(s)が誘発する。
Cabal Therapyはこのデッキでは本当に輝いていて、ゲームの状況に応じて異なる役割を演じられる。
まず、このカードで対戦相手の手札に何があるか、彼がこの先なにをどんな順でプレイ可能か(と同時に遊んでいるカードも)見ることによって価値ある情報を得られる。
2つ目に、あなたが正しいカードを言い当てて対戦相手のハンドを十分破壊できれば、あなたが小さな生物たちでアタックするあいだ相手の意味のある行動を防いで、しばしばそのまま勝ててしまう。
3つ目に、このカードでトークンでないクリーチャーをサクることによって、(橋の助けで)トークンを生成することができる。
全体としてドレッジはアグロコントロールデッキで、構築によってはコンボ的な勝利手段を持つこともできる(例えばFlame-Kin ZealotやFlayer of the Hateboundを入れているバージョン)。たいていの場合、あなたがこのデッキで目指すのは、たくさんのカードを発掘でできるだけ早く墓地に落とし、大量のトークンを生成して、Cabal Therapyで相手の手札にあるカード(と場に関わるための選択肢)をコントロールすることだ。
ドレッジが真にどういう動きをするのかもっと知りたければ、Richard Feldmanの記事"The Dark Art of Dredge Fu"を読むのがいいと思う。彼のサイドボードのアプローチは好きじゃないけどね。墓地対策対策をサイドに入れる方が普通は簡単に勝てると思うんだ。
現在
闇の隆盛が印刷されて、僕たちは本当に強力なカード、Faithless Lootingを手にした。このカードがスポイルされた後すぐに、うちらのドレッジの黒幕Timo Schunemannが、僕らにとってはもういじるところがなく、たぶん他の多くの人にとってもほんの少ししか変えるところがないであろうリストを思いついた。このデッキはメインの全てのカードを4枚ずつ積んでいるので、僕らはこれを「Quadlaser」と呼んでる。
これがその最新バージョンだ:
LED Quadlaser Dredge, by Erik Hegemann
Business (44)
4 Ichorid
4 Golgari Thug
4 Narcomoeba
4 Stinkweed Imp
4 Golgari Grave-Troll
4 Putrid Imp
4 Faithless Looting
4 Cabal Therapy
4 Breakthrough
4 Careful Study
4 Bridge from Below
Mana Sources (16)
4 Lion’s Eye Diamond
4 Gemstone Mine
4 Cephalid Coliseum
4 City of Brass
Sideboard (15)
4 Leyline of the Void
1 Ancient Grudge
4 Nature’s Claim
3 Ashen Ghoul
2 Tarnished Citadel
1 Undiscovered Paradise
そう、このバージョンと闇の隆盛以前のものとの大きな違いは、Lion’s Eye Diamond、Faithless Lootingが入ったことと、目を引くのはDread Returnがないことだ。
Faithless LootingのおかげでLEDを有益にプレイできるようになった。Faithless Looting以前は、LEDから得られるマナを使うためにDeep Analysisを入れる必要があった。問題はDeep Analysisが単体では何もせず、かなり不安定なことだ。
しかしFaithless Lootingは、フラッシュバックというちょっとしたナイスなボーナス付きのCareful Studyの同型再録みたいなものだ。
Careful Studyはドレッジで常に良かった。8枚入れようじゃないか。4枚ずつ入れるのは間違いなく良いはずだよ。
LEDを入れて得たスピードによって、1ターン目にCabal Therapyで相手のハンドを崩しつつなかなかの量を発掘する爆発的なスタートが可能になった。
このスピードがあればもはやDread Returnは要らない。
このデッキは安定性を第一に組まれていて、だから良いカードを全て4積みし、そこそこのカードは全てゼロ枚にしている。初手にDread Returnがきて、もしそれが別のカードならキープなのにマリガンやむなし、っていうのは本当に最悪だ。
Dread Returnはほんのちょっとだけ勝つのを簡単にしてくれるから、これをすごく好きなプレイヤー達がいるけど、いくつかミスをしていることに気づいていない。
個人的にはDread Returnは不要だと思うけど、このカードを3枚までデッキに入れてFlayer of the Hateboundでコンボフィニッシュしたりするのはあなたの自由だ。でも、このデッキに本当に入れたいとても良いカードを削る必要があるってことは忘れないで。
サイドボーディング
サイドボードも変わった。普通このデッキはサイドボーディングは一切したくないけど、対策されれば対応する必要がある。Snapcaster Mageが印刷されて、一番よく見かける対策はSurgical Extractionだ(特にサージカルは色マナが要らないのであらゆるサイドボードに入りうるからね!)。
この対策カードと戦うためのとても良いアイデアなのが、サイドの3枚の土地とAshen Ghoulたちだ。対戦相手がいくつかキーカードをサージカルしたとき、Ashen Ghoulがまた別のアタッカーになる。
サイド後は、状況がよくないときにスペルをハードキャストするための土地が必要になる。
瞬唱を入れているデッキは普通そんなに速くないからLEDを抜くのがいいね。もっと多くのカードをサイドインする場合は、Ichorid1枚、Breakthrough1枚、Golgari Thug1枚をここに書いた順に抜いていく。
ここでよくあるマッチアップでのサイドプランをいくつか書いておこう。
マーベリック:
マーベリック側の対策はほとんどいつもパーマネントベースなので、通常サイド入れ替えはしない。Cabal Therapyを賢く使ってダメージレースをしよう。
U/W/x 終末:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Breakthrough
+3 lands
+3 Ashen Ghoul
青白終末デッキはとても遅いので、相手に対応するカードを入れるためにLEDを抜き、こちらがスローダウンしても時間は十分にある。
相手がサージカルをIchoridに撃ってくることも予想されるので、Ichorid1枚を抜き、この手の対策と戦うためのサブとしてAshen Ghoulをインする。
カナスレとU/xデルバー:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Breakthrough
+3 lands
+3 Ashen Ghoul
これらは終末デッキよりは速いけど、LEDを抜いても結局こちらにとってかなり良いマッチアップだ。彼らはしばしばこちらの戦略への十分な対策を積んでいない。
ストーム、Doomsday、ベルチャー、Spanish Inquisitionなど:
-1 Ichorid
+1 Ancient Grudge
これらのデッキにはとにかく速いハンドをキープする。
こちらのCabal Therapyを嫌ってプレイするマナアーティファクトを狙って、1枚のAncient Grudgeは便利に使えると思う。彼らがLeyline of the Voidみたいなものををサイドインする場合、必要に応じてNature’s Claimを入れる。
スニークショー:
Leyline of the Voidを入れてきそうなら、こんな風にするのがオススメ:
-4 Lion’s Eye Diamond
-1 Ichorid
-1 Golgari Thug
-1 Breakthrough
+4 Nature’s Claim
+3 lands
彼らが対策を持っていなさそうなら速いハンドまでマリガンしてアグロに行こう。力線やRelic of ProgenitusやGrafdigger’s Cageを持っていそうならNature’s Claimで全て対処できる。
リアニ:
このマッチアップでは相手が力線を持っていないことに賭ける。
-1 Ichorid
-1 Golgari Thug
-1 Breakthrough
-1 Putrid Imp
+4 Leyline of the Void.
彼らが力線を持っている場合、またもやNature’s Claimを入れるけど、対策へのリアクションをさせることで彼らはこちらのゲームプランを遅らせられる。多くの場合は、彼らはせいぜい2枚のCoffin Purge程度しか入れていない。
レガシートーナメントでのパフォーマンス
僕がこのデッキをプレイした最初の比較的大きな大会は、2012年4月だった。127名のプレイヤーのうち、トップ8に入った。このとき、今年のアヌシーのBoMで去年のトップ4の地位を守るにはドレッジを使わなければならない、とはっきり悟った。
僕らの「ドレッジカー」に乗った4人全員がBoMのレガシーメインイベントでドレッジをプレイした。この4人はTimo Shunemann、Julian Hecker、Pierre Liebsch、そして僕だ。
ヨーロッパのいろんなトーナメントでこの名前がトップ8に入っているのを知っている人がいるかもしれない。
残念ながら僕らはいいところまで行けなかった。僕は700人超えのメインイベントで125位(6-3-0)、前日の440人超えのサイドイベントで35位(7-3-0)だった。
レガシーイベントで思ったように成功はしなかったけど、まだBoMのヴィンテージメインイベントでもう一度力を証明するチャンスが残っていた。
もうじき載る僕の次の記事では、このデッキをどうやってヴィンテージの今のメタに合わせこんでいくかを議論し、BoMヴィンテージトーナメントでの発掘アドベンチャーの模様をお届けするから、その時までチャンネルはそのまま!
(※訳注:2012年のBoM6ヴィンテージは筆者Erik HegemannがやはりDread Returnレスドレッジを使い、326人中で優勝。)
読んでくれてありがとう。
Erik “The Maggot” Hegemann
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